【一覧】国内で開発されている空飛ぶクルマまとめ

航空宇宙
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今回は主にハード系(機体の製造)を担当しているメーカーについて、ベンチャー企業と大手企業どちらもまとめています。

世界中の大手航空メーカーの中でVTOL(通称空飛ぶクルマ)を作っている企業は増えています。そんな中、日本でも奮闘している大手企業やベンチャー企業はあります!日本製の空飛ぶクルマが町中で飛び回る時代はもうすぐかも知れません。

空飛ぶクルマの日本企業

現在、空飛ぶクルマ(VTOL)を開発している主な国内ベンチャー企業は4つあり、SkyDrive社とteTraaviation社、プロドローン社、A.L.I.Techonologiesです。

NECやデンソーなどの大手企業も開発に参入しており、SUBARUも参入を検討しています。

これらの企業はベンチャー企業(数百名以下の規模)で、ドローン等のハード(機体)面の開発設計を行っています。クルマの開発には莫大な費用がかかるため、大手企業との連携や支援を受けて開発を進めています。

空飛ぶクルマとは?

空飛ぶクルマとは「人が乗ることのできる垂直離着陸できる乗り物」を指すことが多いです。垂直離着陸機VTOLと呼ぶこともあります。厳格に定義されていないので、ほぼ同義だと思います。

垂直離着陸機とは、陸上滑走を不要とする飛行機として定義されています(別名VTOL)。例えば、オスプレイなどの機体のように回転翼を持ち、通常の飛行機と同等の速度性能を持つものが多いです。ただし、ヘリコプターは垂直離着陸機に含めないことが一般的です。

ベンチャー企業

SkyDrive, CARTIVATOR

株式会社SkyDriveは垂直離着陸が可能で、普通自動車サイズの空飛ぶクルマ「SD-XX」を開発しています。
元々SkyDriveは航空機や自動車等のエンジニアで構成される有志団体CARTIVATORメンバーが発足した「空飛ぶクルマ」の開発・製造・販売を行うベンチャー企業で、CARTIVATORと機体の共同開発を行っています。

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このSkyDriveコンセプトモデルは機体価格も優れているそうです。最大搭乗人数は二人のみで、航続時間は20分です。

サイズ全長4.0m 全幅3.5m 全高1.5m
最大搭乗人数 2名
燃料バッテリー(電動)
プロペラ機体の四隅に8つ配置
最大離陸重量 500 kg
飛行速度 100 km/h
航続時間 20~30分
高度 ~500 m
走行速度 60km / h
走行距離 20~30 km

プロペラは8つ同じ向きに搭載しており、機体を傾けて前進する方式をとるそうです。2020年にデモフライト、2023年に販売開始を予定しています。

2017年時点では、東京オリンピックの聖火台に火を灯すことを目標にしていたのですが、果たして延期された2021年に間に合うのでしょうか。

teTra aviation

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東京に本社を置く株式会社テトラ・アビエーションは1人乗りエア・モビリティ「 teTra Mk-3E 」開発しています(略称はテトラ3)。当会社は東大生博士課程所属中井 佑が中心となり大学の支援を得て起業したベンチャー企業で、空飛ぶクルマの世界大会「GoFly」のプロジェクトチームでもあります。
賞金総額2億円超の空飛ぶクルマの世界大会「GoFly」では、以下の4つが要求されています。

  • 垂直もしくは垂直に近い離着陸機能
  • 燃料補給や再充電なしで20マイルの有人飛行が可能
  • 安全で超小型
  • 高い静粛性による都市部での実用性
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当モデルの機体は一人乗りで、垂直離着陸が可能です。バイクのような乗り方をしており、操縦席は翼のような形状をしています。上向きのロータは2つで横向きのロータは2つ、計4つで構成されています。

プロドローン

産業用ドローンの開発製造を行う株式会社プロドローンは、対話型救助用パッセンジャードローン「SUKUU」を開発しています。

プロドローンは名古屋に本社を置く企業で、ハード(機体)とソフトの両方で高い技術力を持っています。 40名程度のチームであり、KDDI・三菱商事・Drone Fund・キヤノンマーケティングジャパン等からの出資など多くの資金調達もしています。

飛行時間は15分で、搭乗人員数1名(最大100kgまで)です。機体はコンパクトで、折りたたむことで車両積載が可能となります。オートパイロットではなく、特別な訓練を受けた専任パイロットが遠隔で操縦し、救助活動を行います。当機体は2019年の「第46回東京モーターショー2019」に出展していました。

プロドローンは2018年、数名乗れるパッセンジャードローンの開発もしていることを発表しています。本機体の開発状況は現時点では不明です。

このコンセプト機は垂直離着陸用のロータが4つ搭載されており、後方にもう一つ備えています。このタイプはヘリコプターとよく似ています。

A.L.I.Techonologies

株式会社A.L.I. Technologiesは地上数十センチを浮上走行するホバーバイク「Speeder」を開発しています。

当会社は平成28年9月に設立されたベンチャー企業です。主な事業内容は(無人小型飛行体)に関する研究及び開発だけでなく、テクノロジー事業のコンサルティング業務やブロックチェーンの開発及び運用などもしています。

2019年の東京モーターショーでは、ホバーバイク「XTURISMO™ LIMITED EDITION」が展示されました。

画像からは全長3m近くあるように見えます。 公道を地上数十センチを浮上走行する予定ですが、空中飛行に関する法整備後は、空中を飛行することを想定しているそうです。

現在は2020年からの販売活動とその後の量産型ホバーバイクのグローバル販売を実現しようとしています。

大手企業

NEC

無線機器やコンピュータ、ITサービス等を提供するNEC(日本電気株式会社)は、国内最大級の家電・IT「CEATEC(シーテック)2019」で空飛ぶクルマの試作機を展示しました。当会社は機体そのもので事業化するつもりはなく、管制システムや運行管理システムの構築を目指しています。

機体製造は他会社の可能性があります。

機体は4つのローターを搭載しており、大きさは3.9×3.7×1.5メートルです。8月に実施した浮上試験では、3メートルまで浮上できることを確認しました。

SUBARU

2018年の空の移動革命に向けた官民協議会において、SUBARUは主に安全性向上のための技術実証に取り組むことを検討していることを明かしました。

SUBARUはアイサイト(EyeSight、運転支援システム)、無人航空機や自動制御技術などが強みであり、それらを用いて「安全性」を空飛ぶ車開発で貢献していくそうです。

デンソー

デンソーは、米ハネウェルとの間で電動航空機用推進システムの共同開発に着手しています。

米国ハネウェルは、もともと航空機向けの技術開発で100 年以上の実績かを持っている企業で、デンソーとは電動航空機のインバーターなどの推進装置に関わる技術開発で提携していくそうです。

参考資料

  1. 経済産業省, “空飛ぶクルマ”の実現に向けたロードマップを取りまとめました, 閲覧日2020年3月,  https://www.meti.go.jp/press/2018/12/20181220007/20181220007.html
  2. SkyDrive, 閲覧日2020年3月,  https://skydrive2020.com/
  3. teTra aviation, 閲覧日2020年3月, https://www.tetra-aviation.com/
  4. プロドローン,  閲覧日2020年3月, https://www.prodrone.com/jp/
  5. A.L.I. Technologies, 閲覧日2020年3月, https://ali.jp/
  6. NEC, 閲覧日2020年3月, https://jpn.nec.com/

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