【2022年】山形県再開発まとめ【更新】

再開発

山形県内の再開発事業(マンション、商業施設建設等)をまとめました
2022年6月時点の情報です。情報があり次第逐次更新していきます。本ページ下部では最近完了した再開発もすこしまとめています。

コロナウイルスによって2019年に比べて再開発事業の量は激減しています。しかしマンション需要は山形市内中心部で高いです。現在5件進行中です

現在山形県では山形市内を中心に大型の再開発事業(マンション、商業施設建設等)が行われています。

レーベン山形旅篭町 CROSS THE TOWER

完成図

デザイン|レーベン山形旅篭町 CROSS THE TOWER【公式】タカラレーベン東北の新築マンション (leben-style.jp)

デザインは歴史と高級感を感じさせるようになっています。玄関は気品のある現代的長屋門となっているようで、かなり存在感があると思います。

位置

市内中心部にあり、現在片側2車線に拡幅している112号線沿いに建つ予定です。

概要

今年の8月完成予想です。15階建てで周辺のビルと調和しそうです。

物件名レーベン山形旅篭町 CROSS THE TOWER
所在地山形県山形市旅篭町二丁目557-1他(地番)
交通JR奥羽本線「山形」駅徒歩18分
用途地域商業地域
敷地面積1,929.81m²
構造・規模鉄筋コンクリート造地上15階建
総戸数70戸(他、管理事務室1戸、ゲストルーム1戸、コワーキングルーム1戸)
建物竣工予定2022年8月下旬
入居予定2022年9月下旬

グランフォセット木の実町公園通り

完成図

公式/グランフォセット木の実町公園通り (grandfossette.com)

コンセプトは暮らしやすさや新たな生活だそうです。閑静な住宅街に溶け込みそうな外観です。

位置

駅前に通じる公園通り沿いに建つ予定です。

概要

物件名グランフォセット木の実町公園通り
所在地山形県山形市木の実町198番1
交通JR「山形」駅 徒歩約10分
地目宅地
用途地域商業地域
構造・規模鉄筋コンクリート造 地上15階建て(免震構造)
総戸数70戸
完成予定2023年9月下旬
入居予定2023年10月下旬

2021年1月時点

2022年1月に見たときはまだおそらく基礎工事中でした。

住友不動産マンション (名称未確定)

完成図

まだ未公開です。公開され次第更新します。

位置

国道112号線沿いに建設される予定です。交通量が多く、マンションや商業施設、行政機関が密集しているエリアです。

概要

物件名不明
所在地〒990-0043 山形県山形市本町1丁目4−30
階数20階建て
総戸数不明
着工予定2023年
完成予定2025年
参考5 株式会社山形コミュニティ新聞社

1~2階を商業施設や公益施設に充てる予定で、主に公開空地や集会所などの整備を計画している。

水の町屋七日町御殿堰 拡大計画 (名称未確定)

完成図

外観はまだ未公開です。外観はおそらく既存のものと似たものになると思います

位置

概要

名称不明
所在地山形県山形市七日町2丁目7−6
階数不明
総戸数不明
着工予定不明
完成予定2023年以降
参考6

下記の図が拡幅箇所となっています。現状の御殿堰を道路を挟んで西側に拡幅するそうです。


現在の町屋を、十一屋本店と、ブライダル複合施設オワゾブルー山形の間の部分にまで拡幅する計画です。同時に十一屋本店も同所に建て替える予定です。水の町屋や御殿堰の趣と調和する景観を目指し、御殿堰を石積みで再生して十一屋側に幅3メートルの歩道を整備する。奥行きは約50メートル。22年度以降、具体的な設計などの計画策定に入るとみられる。

 御殿堰は同市内を流れる山形五堰の一つ。約400年前に整備され農業用水、生活用水として利用されていた。街の近代化に伴って商店街を流れる部分にふたがされたものの、市が中心市街地活性化の一環で2010年、せせらぎの空間として再整備。商業施設の水の町屋も同年オープンし、にぎわいを生んできた。周辺では20年1月に旧大沼山形本店が閉店し来訪者の減少が課題になっていたが、今年7月には水の町屋向かいに商業施設「七日町ルルタス」が開店し、御殿堰一帯の集客力に期待が寄せられていた。

ドーミー山形本町

完成図

位置

山形市の中心部、七日町商店街の近くに位置しています。

概要

10階建てのアパートで、会社の社員寮として利用を想定されているそうです。

名称ドーミー山形本町
所在地〒990-0043  山形県山形市本町432番2
階数鉄筋コンクリート造10階建
完成予定2023年4月
参考7

山形県の再開発への考察

コロナのパンデミック以降、観光客や日本国民の移動自体がすくなくなっているため、再開発事業が減っている現状です。ただ山形市内ではマンションなどの住宅需要は強いようです。主に高齢者をターゲットとしたマンションが建築され続けそうです。

ここで問題点を挙げるとすると、県全体で商業的な再開発が進んでいないことです。県内の商業地価の減少は収まらず年々県内各地の商業地が廃れ続けています。県内の商業地の受け皿である都市は山形市くらいで、村山都市圏として機能しています。しかし仙台と比べるとその商業規模はあまりにも小さく、たいして機能していません。また仙台と戦おうとしても勝ち目のない戦です。

そのため、各地域の特性を活かした独特な商業形態が生き残りに必要かもしれません。テンプレ的な再開発である高層マンションや巨大商業ビルは人口減少地域には来てくれないので、観光地やIT産業を混ぜた田舎ならではの開発にさらに注力すべきかもしれません。鶴岡サイエンスパークのような研究施設もあり田園温泉もあるような地域特性を活かした施設は今後伸びる可能性があります。そしてその都市のブランド化ができれば外からの投資が生まれ発展するかもしれません。(願望)
             

                 (鶴岡サイエンスパーク)

実際に山形新聞の記事によると、2021年度の県内移住の市町村別で最多は鶴岡市の57人でした。就職・転職、自然環境の魅力が大きく影響しています。県外から人を取り込むことは、山形のような人口減少社会にとって重要なことです。

以上のことから、山形には県外から人を取り込むことを重視した地域特性を活かす独自性の強いまちづくりが必要かもしれません。

最近完了した再開発

2020年、2021年に完成した再開発事業を見に行きました。

七日町御殿堰(商業施設ルルタス部分)

山形市街の七日町にある商業施設とマンションの複合施設です。とても立派で城下町をアピールできていると思いました。

個別教室のトライが二階にはいっていました。これは想定通りなのかどうかわかりません、、、。

2.3階あたりまでガラス張りで都会的です。

ダイワロイネットホテル

山形駅前の大沼デパート跡地にできた複合型ホテルです。

シックな色合いとデザインのため鋼質感があります。このホテルの手前にビルがないため、目立っています。高さも付近の建物に合わせているため、一体感がありました。

残念ながら1、2階のテナントスペースは埋まっていないようでした。コロナの影響でホテル利用者数が少ないのが影響してそうです。

参考

  1. 株式会社タカラレーベン東北, 2022年3月,
    デザイン|レーベン山形旅篭町 CROSS THE TOWER【公式】タカラレーベン東北の新築マンション (leben-style.jp)
  2. 株式会社東北パートナーズリアルエステート,2022年3月,
    公式/グランフォセット木の実町公園通り (grandfossette.com)
  3. オープンストリートマップ,2022年3月,
    © OpenStreetMap contributors
  4. 鶴岡サイエンスパーク,2022年3月
    鶴岡サイエンスパーク | 山形県 (pref.yamagata.jp)
  5. 株式会社山形コミュニティ新聞社,2022年5月,
    https://www.yamacomi.com/10019.html
  6. 山形新聞,2021年10月
    御殿堰エリア、西側にも拡大 山形市が再生計画、十一屋本店も建て替えへ|山形新聞 (yamagata-np.jp)
  7. 株式会社共立メンテナンス, 2022年6月
    【ドーミー山形本町】2023年春、山形県山形市の中心エリアにドーミーが新築オープン!|社員寮 独身寮「ドーミー」 (dormybiz.com)

コメント

  1. nobusuke より:

    山形市本町の東北電力の向かい側に低層店舗と公共施設が入るマンションが建設される様です。山形銀行の本店も建て替えが始まりますね。本町にはドーミー山形本町が建設中です。100戸の賃貸マンションに。香澄町では10階建ての賃貸マンションが2件工事中です。山形も少しずつ動き出してきてる感じです。

    • student より:

      コメントと情報提供ありがとうございます!
      そんなに多くのマンション計画があったんですね、、気づかなかったです。市内中心部でかなり集合住宅の需要多いみたいですね、個人的にはマンションより商業施設がもうちょい盛り上がってほしいですが。
      追加情報に関しては調べて更新します!

      • nobusuke より:

        是非、追加情報楽しみにしてます。ロイネットホテルの1階、2階にはtkpのビジネスセンターが入居して6月オープンの様です。出来れば商業施設が入って欲しかったんですが。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000265.000024137.html
        ルルタス七日町の2階もクリニックになってました。なかなかお店は難しいのかもしれませんね。
        十一屋の建て替えに合わせて御殿堰を西側にも拡張する様なので楽しみです。東側も長源寺通りまで伸ばす計画もあるとの事なのでそうすると回遊性が格段に良くなるので人通りも多くなり観光客も増えると期待してます。山形市は元気がないのでもっと元気になって欲しいですね。

  2. ヒロ より:

    本町の再開発の概要が昨日明らかになりました。
    住友不動産が1階、2階に店舗、公共施設が入る複合型の
    20階建ての高層マンションを建設する様です。
    来年から工事が始まるとの事なので完成が楽しみです。

    • student より:

      コメントありがとうございます。
      複合型の高層マンション楽しみですね!住友不動産自体はシティタワー山形七日町以来だったような気がします。
      その情報は調査次第更新したいと思います!

  3. nobusuke より:

    先日山形市に戻って数カ所の建設場所を見てきました。香澄町のフォーラム隣りの10階建マンションは完成して入居が始まってました。同じ香澄町の山交ビル西側の10階建マンションは1階部分の骨組みを建設してました。本町の10階建ドーミーマンションは2階部分が始まってました。今の山形市は分譲、賃貸含めてマンションブームなんですね。本町に計画している住友不動産の高層マンションも楽しみです。十日町のカバンのフジタや七日町の十一屋の解体も始まって建て替えするので少しは山形市内も変わって欲しいです。

  4. nobusuke より:

    先日山形市に戻って数カ所の建設場所を見てきました。駅前のフォーラム隣りの10階建マンションは完成して入居が始まってました。 さ山交ビル西側の10階建マンションは1階部分の骨組みを建設してました。本町の10階建マンションは2階部分が始まってました。今の山形市は分譲、賃貸含めてマンションブームなんですね。本町に計画している住友不動産の高層マンションも楽しみです。十日町のカバンのフジタや七日町の十一屋の解体も始まって建て替えするので少しは山形市内も変わって欲しいです。

    • student より:

      コメントありがとうございます。山形市中心部では山形県内における一極集中と、高齢者用集合住宅の需要増加の影響でマンションブームが起きていると考えています。

      十一屋の解体で御殿堰の拡幅ができるので楽しみです!正直今の御殿堰の集客力はあまりないと思っていたので、十一屋も加われば観光地としての魅力度あがりますね。すこしずつ七日町も商業地として機能を取り返していくかもしれませんね。

      • nobusuke より:

        御殿堰はルルタス七日町が出来てだいぶ良くなりましたが回遊性を考えると長源寺通りまで抜けたら人通りも増えると思います。山形市も計画はあるみたいですが早めに実現して欲しいです。ドーミー山形本町も完成すれば人も増えて活気が出る事を期待したいです。

  5. Ut より:

    初めてのコメントです
    以前より大変興味深く拝見させていただいておりました。

    10年ほど前(もう少し前?)、八文字屋一体の本町再開発計画(キッチンエビス屋くらい迄)が山新で報道され、その後なし崩し的に立ち消え、再度、八文字屋単体での開発の動きもあったようですが、今でもそのままです。
    現在どのような状況なのでしょう?

    八文字屋の趣のある斬新なレトロモダンな建物、雰囲気がなくなるのは惜しいですが気になります。

    また、中心街の道路拡幅(栄町通りほか旅篭町八日町線など)も少しずつ進んでいるようで、こうした道路整備とその影響も楽しみです。

    ただ、八文字屋向かいのシベールも閉店するなど商業エリアとしての衰退の勢いが止まらず、市民会館の移転新築、山銀の建て替え、裁判所の移転計画などもありつつも、開発までのタイムラグに中心街としての機能や体裁がこれに耐えうるのかが心配です。

    せめて市民会館や山銀新本店が文翔館と調和したデザインになり街全体が山形としてのユニークな価値を生み出すことを期待しています。
    山銀の新本店のイメージはつい最近公表されましたが、、、。。。

    • student より:

      コメントありがとうございます!ぜひご自由にコメント残したり会話したりしてください!

      八文字屋周辺の再開発は知らなかったです。調べても情報がネットにはあまり乗ってないみたいですね、、、いい土地なので何度か協議されていそうなんですけど関連する記事はおそらく消されているので遡れませんね。あの周辺の再開発は必須だと思うのですが、八文字屋の独特な建物の雰囲気は町にとって貴重なので後世に伝えることができたらいいなと思っています(願望)。

      中心街の道路拡幅はかなり大きな影響を与えると思います。山形市街は2車線道路が少なく自動車での回遊性が低いと思っていたので、もしできたら都市デベロッパーにとって投資先になり、将来の山形市の中心街の1つになると予想しています。(正直かなり今更感があるのですが)

      山銀の新本店自体のデザイン自体は、国立競技場みたいな長い庇を複数重ねた屋根と木材らしき柱自体は落ち着いている雰囲気は良いなと思いました。しかし付近全体で見たら市の独特な価値を生み出せるかどうかは微妙なところですね。正直山形に訪れる観光客が、七日町付近がこんなに素敵な街並みなんだって気づくにはかなりの時間がかかりそうです笑、一帯開発にはまだまだ遠そうですね。

      • Ut より:

        ご丁寧にコメントいただき感謝します。

        最近、七日町、旅篭町、緑町、小白川、八日町、すずらん街ほか、それらの小径をあらためて散策するようになり、いずれ消えゆくであろう昭和それ以前の古き街並みや廃屋にすら愛おしさを感じるようになりました。

        再開発でもマンションでも、単なる都会の模倣やミニ移植ではなく、山形らしさを織り交ぜた工夫や斬新さを交え、未来に紡ぐ開発であって欲しいと願っています。

        八文字屋本店には昔から東京にもないオシャレさがありますよね、特に「八文字屋 本ブ」の看板とか。

        実際見たことはないですが、ギリシャ建築風の旧両羽銀行本店は当時類似の建築と比較しても傑作ですよね。

        これに八文字屋的なオシャレが加われば令和から未来へ紡ぐの山形ならではの象徴になること間違いなし、と思うのですが。

        プレスリリースにもあった「デザインに変更の可能性があります」の注記に大いに期待しています。

        古き文系学生の駄文で恐縮です

        • student より:

          ご返信おそくなりました。
          明治や昭和の古い街並み、廃屋などの時代を感じる建物を見て歩くのは東京や大阪などの都市部ではあまりできない貴重なことですよね。
          自分も山形らしさが重要だと思いますが、どういうものだろうなと、、、。県全体でいえば紅花産業や北前船、幕府系の武士、明治のハイカラなどの文化は独特であり、そこを推してみるなどの戦略もいいですね。
          旧両羽銀行本店や八文字屋の看板などは知らなかったです、素敵ですね。またコメントお待ちしています!

  6. nobusuke より:

    レーベン旅篭町も完成し、残り1室で完売の様です。山形市内のマンション需要は高いですね。情報では立体駐車場跡地にマンションデベロッパーがマンション計画してるとの事です。立体駐車場跡地と言えば大沼デパートの立体駐車場かと思われます。今は更地で時間貸しの駐車場になってます。栄町通りの拡幅工事も進んでいるので今後は場所的には良いところになりますから今後他の動きも気になります。山形市は御殿堰や十日町のまるごと山形や旅篭町のguraや最近新しく生まれ変わったQ1や千歳館の跡地利用など古い建物を活用した案件が多いです。他の都市とは一線を画した動きでいいですが、新しい商業施設も欲しいです。大沼跡地の今後動きに注目したいです。

    • student より:

      コメントありがとうございます!栄町通り(山形朝日線)の拡幅後の街並みがどのようになるか楽しみですね。割と駐車場と空き地があるみたいで、今のマンション需要を考えるとマンションが増えそうですね。あと仙台経済圏には勝てないので山形の城下町(Q1やguraなど)古い町並みを活かす取り組みは面白いと思います。観光する人にとって、昭和や明治、江戸以前を感じる歴史のある街並みは魅力的です。総合的に、山形市内の街開発は上手いこと人口のダム化と観光政策が機能しているのかなと素人ながら思います。

      でも町中の商業施設は当分あまり期待できないですよね…。地元民にとって交通の便が悪いので駅前あたりに買い物に行かなそうですね。しかしもし山形市内にマンションが増え続け、観光客も増えていったら少しずつスーパーだけでなく服屋や飲食店、雑貨屋も増えていくかもです。まぁ残念ながらマンションに住む人が若者であればですが…。

    • Ut より:

      はじめてコメントします
      旧大沼の立駐跡にマンションですか

      栄町通りといえば、沿線の解体はまだ完全には完了してないようですが、それでもその近辺である旧仙台屋旅館あたりの一団の土地は、道路で削られても相当奥行きがありかなり広い土地ですよね

      木の実町だからマンションですかね?
      大型のマンションだとしても一、二本じゃあ余りある広さに見えます

      中心街の商業施設の情報はまったく耳にしないのは私も残念です

      • student より:

        コメントありがとうございます!
        沿線の解体が早く進むといいですよね。旧仙台屋旅館の正確な場所がわかっていないですが、大型マンションが立てるくらい広いんでしょうか?
        あそこら辺の通りは民家が多くてまず土地取得に時間がかかりそうなイメージです。できたら商業施設建ってほしいですねー!