株式会社タカラレーベン東北が、有形文化財に指定されている老舗漬物店「丸八やたら漬(づけ)」の跡地で高層マンションの建設を計画していることが分かりました!(11月時点)
着工時期や完成時期は未定ですが、建物規模は15階建て、70戸の高層マンションを計画しているようです。
完成図・位置
完成図や詳細はまだ発表されておりません。発表次第追記します!
位置は片側二車線の山形朝日線道路(国道112号)沿い、山形市役所や山形郷土館「文翔館」が付近にあり、七日町などの繁華街の近くです。
近隣は交通量が多く、商業施設も比較的多いので好立地です。
敷地が縦長であるため、建物は駅方向を向くと予想できます。
おそらくこのような形になると思います。
概要
建物の大きさなどは今のところ未定です。
名称 | 不明 |
所在地 | 山形県山形市旅篭町2丁目1-5 |
構造・階数 | 不明 |
「丸八やたら漬け」は創業135年の老舗で国の有形文化財にも登録されおり、山形国際ドキュメンタリー映画祭の観光地としても親しまれてきました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大による観光客の減少等によって、2020年5月に自主廃業しました。現在解体中です。
考察
今後付近で、付近でマンション開発が加速する可能性があります。
現在山形朝日線は今後10年近くで道路拡幅が行われ、駅前の二車線道路まで二車線道路が連結するような形になります。そのため、今後地価が上昇することが見込まれます。
下の写真は拡幅工事中の様子です。
山形市の中心部といっても車社会であるため、交通の便が良いところにマンションを建てるのは、住む人とディベロッパーの両者にとってメリットしかないです。少しスーパー等の日用品を買う店舗が少ないように見えますが、高齢者需要の影響もうけ今後付近の開発が進みそうです。
しかし、面白いのは市長の推し進める観光政策とデベロッパー側の意見が一致していないところがある点です。今回のケースでは、歴史的建造物を残して活用したい市がマンション開発者に負けてしまっています。
ここで問題なのは、山形市の文化財がなくなることです。街から個性が消滅するでしょう。
山形市はそんなに観光資源があるわけではありません。そのため、行政はまず文化財の保存を第一に行うべきですなんとしてでも。また文化財も市内に散らばっていて、観光ルートとして設定するのも条例を作るのも大変そうです。なので街としては、街と歴史がうまく共存するのが望ましいです。そのため、シンプルで魅力的な観光ロードマップを作成し提示しデベロッパー側とうまく開発するのがいいかもしれないです。
(正直、店側からしたら莫大なお金がもらえる方を選びたくなりますよね)
まとめ
- タカラレーベン東北が、有形文化財の跡地で高層マンションの建設
- 着工時期や完成時期は未定ですが、建物規模は15階建て、70戸
- 行政は「保護」と「観光都市としてアピール」すべき?
参考
- 山形名物「丸八やたら漬」5月31日閉店 映画祭の社交場 135年の歴史に幕、毎日新聞社、2020年11月、https://mainichi.jp/articles/20200531/k00/00m/040/026000c
- 丸八跡(山形市旅篭町)に高層マンション/タカラレーベン、建物は解体へ、株式会社山形コミュニティ新聞社、2020年11月、https://www.yamacomi.com/8977.html
- 山形の老舗漬物店「丸八やたら漬」廃業へ 創業135年、国登録文化財の建物群解体か、株式会社 河北新報社、2020年11月、https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202004/20200422_52015.html
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